歌で覚える「近代日本文学史」～アゲハ蝶ver.～

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公開日: 2018年12月12日

リクエストありがとうございました。近代日本文学って難しいですね。
今回作成にあたり改めて勉強し直してみたのですが…〇〇主義っていうのがなかなか厄介でした。動画中での説明、その道に詳しい人に指摘されたらかなわないのですが、「大体こんな感じ」っていう風に思ってください。そんで、夏目漱石以降は説明も何もなくなっててごめんなさい。尺が。

歌詞

戯作の流れくんだ戯作文学　仮名垣魯文『安愚楽鍋』
翻訳文学　『八十日間世界一周』
政治小説　矢野龍渓『経国美談』　東海散士『佳人之奇遇』
末広鉄腸『雪中梅』

坪内逍遥は言った　『小説神髄』で「写実主義が文学だ」と
二葉亭四迷は書いた　『浮雲』で言文一致「だ」で　はっきり心理描写した

硯友社　尾崎紅葉は　『多情多恨』と『金色夜叉』で
心理描写　「である」調の完成
幸田露伴は　『五重塔』理想描く
樋口一葉　『たけくらべ』

浪漫主義　森鷗外　ドイツ三部作『舞姫』『うたかたの記』『文づかひ』
欧米みたく　自由な意識持とう
北村透谷　泉鏡花　徳冨蘆花　国木田独歩
社会の矛盾で　自然主義に向かう

自然主義は人間の暗い醜い部分描いた
島崎藤村『破戒』に『春』
田山花袋の『蒲団』　徳田秋声の『黴』
私小説が増えていく

でも余裕派　夏目漱石『吾輩』『草枕』『坊ちゃん』
前期『三四郎』『それから』『門』
後期『彼岸過迄』『行人』『こころ』
最後『明暗』　エゴの追究したよ

高踏派　鷗外『青年』『雁』『山椒大夫』『阿部一族』『高瀬舟』
耽美派　永井荷風　谷崎『刺青』
白樺派は　武者小路　志賀直哉『城の崎にて』『暗夜行路』
有島武郎『或る女』

（はい、ここでちょっと解説します
江戸時代までの戯作っていうのは、単なる娯楽とか教訓とか政治に利用されるものだったんですが、
それ自体を芸術作品として価値を持たせようとしたのが近代文学の初めですね。
良い所も悪い所もある人間のありのままを描こうっていう写実主義
いや欧米のようにもっと自由な理想を描こうっていう浪漫主義
いややっぱり自分の生活の暗い現実を露骨に描こうっていう自然主義
いやそんな暗いのやめて楽しいのがいいじゃんっていう耽美派
人生は素晴らしいっていう真面目な白樺派
いややっぱり暗い現実を知的に描こうっていう新思潮派
もう時代が違うんだから新しい表現技法を試してみようっていう新感覚派
みたいに次々といろんな思想が現れては消えていったんですねー）

新思潮派　芥川『鼻』『羅生門』　菊池寛『父帰る』
奇蹟派は　広津和夫　宇野浩二
プロレタリア　社会主義　小林多喜二『蟹工船』
徳永直『太陽のない街』　葉山嘉樹
新感覚派　横光利一　川端康成『雪国』『伊豆の踊子』
新興芸術派は　井伏鱒二『山椒魚』　梶井基次郎『檸檬』
新心理主義は　堀辰雄　伊藤整