類体論 ―― 証明本の解説 2
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公開日: 2021年11月11日
類体論 ―― 証明本の解説 2
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8:06 χA=1 ⇔ A∈k× の別証明
χA=1 ⇔ ∀σ∈G,A=σ(A)
k×に属さない元A(∈K×)がχA=1を満たすとして矛盾を導きます。
L=k(A),そのガロア群をG(L/k)とおきます。
G(L/k)≠{1}なので、∃ρ∈G(L/k),ρ(A)≠A
ここで、KとLの中間体Mおよび
Mのk自己同型σでσ(A)=ρ(A)を満たすものの組(M,σ)の集合Σを考えます。
(L,ρ)∈Σ なので、Σは空集合ではありません。
このΣに、次のような順序≦を導入します。
(M1,σ1)≦(M2,σ2) ⇔ M1⊂M2, かつ σ2は σ1 の延長
Σの空でない全順序部分集合 T={Mλ,σλ}を任意にとったとき、M*,σ*を各 Mλ および σλ の合併とすると(M*,σ*)は T の上界となります。
よって Zorn の補題より、Σには極大元(M0,σ0)が存在します。
ここでもしM0≠Kならば、K-M0 に属する元sが存在します。
N=M0(s)とし、Nのk自己同型τをτ(s)=sを満たすσ0の延長とすると
順序≦において(N,τ)は(M0,σ0)よりも真に大な元となって矛盾します。
よってM0=Kで、σ0はガロア群G(K/k)の元です。
定義より σ0(A)≠A なので χA(σ0)≠1,すなわちχA≠1となって矛盾します。
よって背理法によって⇒ の部分が証明されました。
また、G(K/k)の元はkの元を動かさないことから、逆は明らかに成り立ちます。
以上により、命題は証明されました。 □
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