Dec25 Oct31 / オッカムの剃刀 (LyricVideo)

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公開日: 2024年5月07日

#VOCALOID #Fukase #DTM
何もできない、それでいい。

作曲　Dec25 Oct31
作詞　Dec25 Oct31
歌　　Fukase

『オッカムの剃刀』

目を見たり逸らしてみたり
気づかれないように君を愛している

生まれたままに
確かなものだけで良い
判ってはいても
切り落とせない
不安もあるだろうから
美しい　これも良い

「もしも」と「もしも」は
増えていく仮定で矛盾を生み
導かれるものはいつもの僕だ
高次元に住んでいる

雑駁を拓くような
力を秘めた言葉のその全て
閉め切る喉の前で死んでいく
未来には夢があり
すべからく踏み出すべきと云うなら
愛を腐らせて

目を見たり逸らしてみたり
溢れる想いを今日も堪えている
明日には話したことも
忘れた君をそっと見ている

もしも灯るなら
足元照らす愛をこの胸に
導かれる者は無価値な僕だ
悔やんでも

飽き飽きだな
強張る過去を求めるほど
遠く離れていく
思いは切れない
怖がる鼓動も伝うものも
陰に落とされていくだけ

皮膚を開くような
底の抜けた笑い声その凡て
愚生に向けられた刃に見える
どうせ同じ傷ならば
せめて君の深い一撃が欲しい
哀の名の下で腐して

選べないんだ
どれが要らない懸念なのか
まだ痛いんだ
滲んだ血を舐めて欲しいの
分からないんだ
本物の心の在処も
この声も　この顔も
この恋のその続きも
総て生まれたままでいられたなら

手を取ったり繋いで歩いたり
孤独な夢に今夜も縋っている
確かめる言葉も出ないまま
忘れてしまえとそっと呪っている

潔白に啓くような
心を込めた言葉のそのすべて
断ち切り届く前に死んでいく
音に成らぬ詩達は
押し並べて踏み躙られていく
暗闇を進め

打ち靡く髪だとか
考える仕草にも
底知れぬ魅力があって
絆される
物語を披くような
勇ましさを完全に切り落としたら
愛の名の下で殺して
お願い

背伸びしたり　でも泣いたり